2025年3月24日

Li10GeP2S12(LGPS)は,2011年に東京工業大学とトヨタ自動車のグループによって発表された.

合成手法

Li2S:P2S5:GeS2=5:1:1 mol比を,振動ミルで30 min混合.→550 ºC 8 h焼 ...

リチウムイオン導電体は,硫化物系,酸化物系,ハライド系などに主に分類される.

硫化物系

硫化物系は,イオン導電性が高い傾向にあるが,大気安定性などに課題がある.

酸化物系

酸化物系は,非常に安定であり実用化にとって ...

2025年3月20日

固体中をイオンがどの様に拡散するのか.

一般的には,イオンは空孔を介したホッピングをすると考えられている.これは,空孔拡散モデル(空孔拡散機構)と呼ばれる.

次の図はイオンが拡散する際の様子を示している.イオン ...

1-2節で,イオン導電率σが拡散係数Dとキャリア濃度cに依存することが明らかとなった.

それでは,拡散係数やキャリア濃度は何で決まるのだろうか.

その答えは,イオン導電体の組成が化学量論的組成(stoichio ...

イオン導電率の温度依存性は,アレニウスプロット(アレニウス式)を用いて表される.

ポイントは,

・lnやlogの変換が少し面倒

・左辺をσにするかσTにするか.

2つ目に関してはどちらも ...

2025年3月19日

イオン導電率と拡散係数の関係.

一番最後の式から,イオン導電率σは拡散係数Dとキャリア濃度nの2つの変数に比例することがわかる.

式を見ると温度Tが分母にあるので,温度が上がるとイオン導電率が下がるように見える ...